米Xamarin、Ice Cream Sandwichに対応した「Mono for Android 4.0」を発表

 米Xamarinは12月5日(米国時間)、C#開発者向けのAndroidアプリケーション開発ツール「Mono for Android 4.0」を発表した。「Android 4」(開発コード「Ice Cream Sandwich」)と3系(Honeycomb)に対応、開発者はC#を使ってAndroidスマートフォンおよびタブレット向けアプリケーションを開発できる。

 Monoは、C#およびMicrosoft .NETランタイム環境(CLR)のオープンソース/クロスプラットフォーム実装で、Microsoftの.NET技術と互換性がある。Mono for Androidは、iPhone/iPad向けMono開発環境「Mono Touch」を補完するもので、Android端末をターゲットに開発できる。

 Mono for Android 4.0では、Androidの最新版となるAndroid 4.0系(Ice Cream Sandwich)に対応、Android 4.0で導入された新機能が利用できるようになった。Android 3系および4系に含まれるタブレット向けウィジェットとAPIをすべてサポート、Androidタブレット向けの開発を支援する。

 また、インクリメンタルなビルド技術「fastdev」を導入、開発中の待ち時間が少なくなり作業を効率化できるという。Xamarinによると、ビルド時間は最大40%高速化されるという。また、実行ファイルのファイルサイズも最大70%小さくなり、配布がより容易になるとのこと。インストーラーも改善され、JDK、Android SDKなど必要な技術を一括インストールできるようになり、チュートリアルも一新された。これらにより、迅速に開発をスタートできるという。

 このほか、Google Maps統合用に新しいAPIが加わり、アプリケーションとの深い統合が可能という。Java 7の対応も加わっている。

 開発環境にはMonoDevelop IDEが利用できるほか、Visual Studio向けのプラグインも提供されている。Mono for Andoidは商用パッケージで、価格は個人開発者向け「Professional」エディションが399ドルより(1年間のアップデートサービスつき)。

米Xamarin
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