米Google、Chrome 16をリリース。マルチユーザーに対応

 米Googleは12月13日、Google Chrome 16を公開した。Windows、Mac OS X、Linuxに対応するほか、Internet Explorer向けのプラグイン「Chrome Frame」にも対応、同社Webサイトよりダウンロードできる。

 Chrome 16は11月にベータ版がリリースされているが、正式版では15件の脆弱性を修正している。このうちの6件は深刻度が「高」となっており、また7件の脆弱性は外部の開発者が発見したもの。Googleは脆弱性情報提供に対する報酬制度に基づき、このリリースで合計6,000ドルを外部開発者に支払っている。

 Chrome 16では単一のインスタンスでマルチユーザーをサポートできる機能が導入されている。ユーザーを切り替えることで、ブックマーク、テーマや拡張、アプリケーションといったWebブラウザ環境を簡単に切り替えることができる。同種の機能はFirefoxにも搭載されているが、Chromeではユーザー設定がGoogleアカウントと紐付けられている点が特徴となる。設定などはGoogleのサーバーに保存され、異なるPCでも同一のユーザーアカウントを設定することで環境を同期できる。

 なおGoogleはこの機能について、ほかのユーザーから自分のデータを保護するのが目的ではなく、現在同一のコンピュータでChromeを共有しているユーザーに利便性を提供するもの、と説明している。そのため、不特定多数が利用する端末ではユーザーを追加しないよう警告されている。このマルチユーザー機能は、オプションの個人設定から利用できる。

米Google
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Google Chromeダウンロード
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