Mozilla Labsが新プロジェクト「Pancake」発表、Webの進化に即したツールの開発目指す

 Mozilla Labsは1月27日、新プロジェクト「Pancake」を発表した。検索、ブラウズなどWebの利用をより効果的にするという野心的なプロジェクトで、まずはiOSとAndroidで動く新しいモバイルアプリを開発する。

 プロジェクトを発表したMozilla Labsの開発者はPancakeの目的について、「Web上で検索やブラウズ、ナビゲーション、組織化、情報を発見する方法を開拓し、進化・拡大させる」と説明している。背景として、企業・組織や個人にとってWebの重要性が高まる一方で、Webを閲覧したり、理解したり、利用するためのツールは追いついていないと指摘する。

 合わせて、Webが情報の発信と消費という当初の役割から、ソーシャル、クリエイティブ、コラボレーションと機能を広げている点も挙げている。PancakeはWebの潜在性を最大限に活用することを目指すという。

 具体的には、Webのユーザーエクスペリエンスについて、探している情報の発見をいかに容易にするか、URLは本当に必要か、新しいことを発見するのに簡単な方法はないか、情報の発見におけるソーシャルの役割はなにか、などの点から検証するという。

 今後の作業としては、Web技術を土台としたプロトタイプアプリケーションを作成する。バックエンドにクラウドを利用し、ユーザーは自分のデータを持ち運んでさまざまな端末上で利用できるようにする。まずiOSとAndroid向けとなり、長期的には、プラットフォームとデバイスを問わずに利用できるようにする予定という。

 プロジェクトのWikiページなどを通じて開発を進め、最初のプロトタイプアプリは数ヶ月内に公開予定という。

Mozilla Labs
http://mozillalabs.com/