Ubuntuの企業向けデスクトップ版「Ubuntu Business Desktop Remix」、初公開

 英Canonicalは2月10日、企業ユーザー向けデスクトップ環境「Ubuntu Business Desktop Remix」の初期版を公開した。Ubuntu 11.10をベースに企業や政府組織に向けたカスタマイズを加えたものとなる。

 Ubuntu Business Desktop Remixは、企業や政府組織での利用に向けてカスタマイズを加えたUbuntuデスクトップ環境。Ubuntuの使い勝手はそのままに、音楽プレーヤーやゲームといった「コンシューマ向け」のアプリケーションを取り除き、シンクライアントアプリケーションなどの企業向けアプリケーションを追加している。VMware ViewやAdobe Flash Plugin、OpenJDK 6などのパッケージも含まれているという。Ubuntuの次期版となる12.04 LTSは5年間の長期サポートを予定しており、ビジネス領域での採用拡大を狙う。

 CanonicalのMark Shuttleworth氏によると、企業向けRemixは2011年10月の「Ubuntu Developer Summit」で議論されたアイデアとのこと。また、企業向けにLong Term Support(LTS)版をリリースしていくというこれまでの方針に変更はないとした。同Shuttleworth氏は「RHEL(Red Hat Enterprise Linux)を作ろうとしているのではない」とし、同Remixに含まれる全パッケージは「Ubuntu Software Centre」で公開されたものであることを強調している。Canonicalは先に、Ubuntu 12.04よりデスクトップサポート期間を3年から5年に延長することを発表している。

 Ubuntu Business Desktop Remixは、CanonicalのWebサイトより無料でダウンロードできる。入手にはユーザー登録が必要となる。

英Canonical
http://www.canonical.com/

「Ubuntu Business Desktop Remix」ダウンロード
http://www.ubuntu.com/business/desktop/remix