米Citrix、Cloud.com買収後初のリリースとなる「CloudStack 3」を発表

 米Citrix Systemsは2月13日(米国時間)、オープンソースのクラウドプラットフォーム「Citrix CloudStack 3」を発表した。元々は買収した米Cloud.comが持っていたクラウド基盤ソフトウェアで、Citrixブランドで提供する初のリリースとなる。

 CloudStackはCloud.comのInfrastructure as a Service(IaaS)型クラウドソフトウェアプラットフォーム。プライベートクラウドの構築・運用、既存クラウドサービスとの接続、サービスの安全な配信などを行える。KVMやXen、vSphere、OVMといった仮想化技術をサポートし、ハイパーバイザー中立を特徴とする。すでに85以上の大規模な運用環境で利用されているという。

 CloudStack 3は、Citrixが2011年7月にCloud.comを買収後、初となるメジャーアップデート版。ユーザーインターフェイスを改良し、使い勝手を改善しているほか、OpenStackのオブジェクトストレージサービス「Swift」サポートも加わっている。

 このほか、「Citrix XenServer 6」向けの最適化や、負荷分散、アプリケーション高速化、セキュリティなどの機能を提供するアプライアンス「Citrix NetScaler」との統合なども特徴。これらにより、Citrix製品との接続や連携などが容易になるとしている。

 CloudStack 3のベータ版はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。正式版は3月までに公開する予定という。

米Citrix Systems
http://citrix.com/

ダウンロード
http://www.cloudstack.org/download.html