JetBrains、JVMで動作する新プログラミング言語「Kotlin」をオープンソース化

 チェコJetBrainsは2月14日、自社開発のJavaおよびJavaScriptプラットフォーム向けプログラミング言語「Kotlin」をオープンソース化したことを発表した。

 KotlinはJetBrainsが2011年7月に発表したプロジェクト。静的型付け、Javaに似た文法、Javaとの完全互換などが特徴で、KotlinのコードはJVM(Java Virtual Machine)バイトコードおよびJavaScriptコードにコンパイルできる。安全性の面でJavaの欠点を補い、Scalaよりも簡潔にすることなどを目標に掲げている。

 今回公開したのは、Kotlinコンパイラの「Kompiler」、基本的なJavaライブラリの強化機能、AntとMavenに統合できるビルドツール、KotlinのネイティブIDEである「IntelliJ IDEA」用プラグインなど。ライセンスはApache License 2。Kotlinプログラムを体感できるWebベースのエディタ・運用環境「Kotlin Web Demo」も公開した。

 オープンソースにすることで貢献者を募るほか、機能の拡張も目指している。JetBrainsの専用ページでは、FAQやドキュメンテーションを用意している。

チェコJetBrains
http://www.jetbrains.com/

Project Kotlin
http://confluence.jetbrains.net/display/Kotlin/Welcome