GNOME 3をベースにGNOME 2のデザインやUIを取り入れたデスクトップ環境「Cinnamon 1.3.1」

 Linux Mintの「Cinnamon」開発チームは2月17日、最新のデスクトップ環境「Cinnamon 1.3」を公開した。CinnamonはGNOME 3をベースにGNOME 2のデザインを取り込んだデスクトップ環境。Linux Mintだけでなく、UbuntuやFedoraといったほかのLinuxディストリビューションでも利用できる。

 CinnamonはLinux Mintの創始者であるClement Lefebvre氏が開始したプロジェクト。Fedoraなどで採用されているデスクトップ環境であるGNOME 3ではデザインやUIなどがGNOME 2から大きく変更されたため、一部で不評の声が上がっていた。CinnamonはGNOME 3をベースにしつつもGNOME 2のデザインを取り込んだものとなる。ライセンスはGPL 2で、Linux Mintのほか、Ubuntu、Fedora、OpenSUSE、ArchLinux、Gentooなどで利用できる。1月にバージョン1.2として初の安定版が登場した。

 Cinnamon 1.3ではアプレット、設定、メニューなどで強化が図られている。パネルを構成するコンポーネントがすべてアプレットとなり、デフォルトのメニューやウィンドウリストをサードパーティのものに変えられるようになった。ドラッグ&ドロップで場所を移動させることも可能で、パネル内のレイアウトを自分好みに変更できる。

 設定インターフェイスもGNOMEのものに似た外観に変更されたほか、フォントやウィンドウ、デスクトップアイコン、カーソル、gtk+テーマも設定できるようになった。そのほか、デフォルトテーマの外観やWorkspaceのナビゲーション機能、検索機能などが改善されている。

 Cinnamonチームは20日、1.3のメンテナンスリリースとなる1.3.1もリリースしている。ここではアプレットのドラッグ&ドロップ、設定などで細かな強化や改善が加わっている。

 CinnamonはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Linux Mint
http://linuxmint.com/

Cinnamon
http://cinnamon.linuxmint.com/