マルチトラックを扱える強力な音声編集ツール「Audacity」 3ページ

Audacityで音声にエフェクトをかけて保存する

 範囲選択してからメニューバーの「エフェクト」-「フェードアウト」を選ぶと、徐々に音量が小さくなるフェードアウトをかけられる。逆に「フェードイン」を選ぶと音量が徐々に大きくなる。着信音やジングルの作成時に利用すると便利だ(図12)。

図12 メニューバーの「エフェクト」からフェードアウトをかける。ここでは25秒から30秒までを選択してフェードアウトさせている
図12 メニューバーの「エフェクト」からフェードアウトをかける。ここでは25秒から30秒までを選択してフェードアウトさせている

 メニューバーから「エフェクト」-「GVerb」を選ぶと広い部屋で音が鳴っているような残響音をかけられる。カラオケとボーカルを合成するときには欠かせないエフェクトだ。メニューの選択後、設定によって部屋の広さや響きの柔らかさなどを変更できる。AudacityのWikiに設定のサンプルがあるので参考にし、「プレビュー」をクリックしながら調整しよう。一般的なものは「40㎡/4s/0.9/0.75/0dB/-22dB/-28dB」とされている(図13)。

図13 「GVerb」を表示したら「プレビュー」をクリックしつつ設定を変更し「OK」をクリックでリバーブをかける
図13 「GVerb」を表示したら「プレビュー」をクリックしつつ設定を変更し「OK」をクリックでリバーブをかける

 複数のトラックを切り貼りしたり、トラック内の一部にだけエフェクトをかけるとつなぎ目部分に「プツッ」っというノイズが乗ることがある。ノイズが乗らないようにするにはエフェクト範囲の選択時にメニューバーから「編集」-「ゼロとの交差部分を見つける」を選ぼう。選択範囲を自動で微調整して、ノイズが乗らないようにしてくれる(図14)。

図14 「ゼロとの交差部分を見つける」を使うとエフェクトをかけたときのノイズを防止可能だ
図14 「ゼロとの交差部分を見つける」を使うとエフェクトをかけたときのノイズを防止可能だ

 メニューバーの「解析」-「Silence Finder」を選択し、「OK」をクリックするとトラック内の無音部分を発見できる。レコードなどを録音した際、1曲ごとに分割したいというようなときに使おう。無音部分には「ラベル」が設定され、保存の際に「複数ファイルの書き出し」を選択するとファイルを分割できる(図15)。

図15 長尺のライブアルバムなどを曲ごとに分割するときは「Silence Finder」を使おう
図15 長尺のライブアルバムなどを曲ごとに分割するときは「Silence Finder」を使おう

 完成したトラックを保存するときはメニューバーの「ファイル」-「書き出し」を選択する。ファイルの保存先とファイル名を指定し、ファイルの種類を選択しよう。LAMEをインストールしている場合はMP3での出力が可能だ。形式選択後に「オプション」をクリックするとビットレートやエンコードモードを選択できる(図16)。指定が終わったら「OK」をクリックし、前の画面に戻って「保存」をクリックしよう(図17)。

図16 「書き出し」からファイル名と形式を選択。「オプション」をクリックする
図16 「書き出し」からファイル名と形式を選択。「オプション」をクリックする
図17 設定画面でビットレートなどを選べる
図17 設定画面でビットレートなどを選べる

 MP3などの場合「メタデータを編集」画面が表示される。アーティスト名や曲名などのID3タグを編集し「OK」をクリックする(図18)。

図18 タグを入力して「OK」をクリック
図18 タグを入力して「OK」をクリック

 初めてLAMEを利用する場合は「lame_enc.dll」の場所を設定する画面が表示される。「ブラウズ」をクリックし、「Lame For Audacity」をインストールしたフォルダの「lame_enc.dll」を選択しよう。「OK」をクリックするとMP3での出力を行える(図19)。

図19 「lame_enc.dll」の場所を指定するとMP3形式でファイルを保存できる
図19 「lame_enc.dll」の場所を指定するとMP3形式でファイルを保存できる

今回紹介したツール:Audacity