「OpenBSD 5.1」リリース、 ハードウェアサポートやネットワーク関連の改良などを含む

 OpenBSD開発チームは5月1日、4.4BSDベースのフリーOS「OpenBSD 5.1」を公開した。「OpenSSH 6.0」サポートやハードウェアサポートの追加、ネットワークスタックの改良などが行われている。

 OpenBSD 5.1は11月1日に公開されたOpenBSD 5.0に続く安定版。OpenBSD開発チームは半年おきに最新版を公開するリリースサイクルの下で開発を進めている。OpenBSDは毎リリース時にテーマに沿った「リリースソング」を公開しており、今回のリリースソングは「Bug Busters」となっている。

 5.1では、パケットフィルターpfでのNAT64サポートや、IPv6対応強化、ワンショットルールのサポートなどの強化が加わった。ハードウェアサポートも改善し、Intel 82850をはじめ多数のプロセッサ対応が加わった。このほか、ネットワークスタック、ルーティングデーモンなども強化されている。

 デスクトップ環境「GNOME 3.2.1」および「KDE 3.5.10」、「Xfce 4.8.3」、オフィススイート「LibreOffice 3.4.5」、Webブラウザ「Firefox 3.5.19/3.6.25/9.0.1」、「Chromium 16」などのパッケージも導入されている。PHPはバージョン5.2.17と5.3.10に、Pythonは2.5.4/2.7.1/3.2.2にアップデートされている。SSHのオープンソース実装であるOpenSSHは、4月に公開されたバージョン6.0がサポートされた。

 OpenBSD 5.1はプロジェクトのWebサイトからミラーサイトにアクセスして入手できる。有料のCD-ROMも購入できる。

OpenBSD
http://www.openbsd.org/