Nagiosからフォークしたネットワーク監視ツール「Icinga 1.7」リリース

 オープンソースのネットワークモニタリングシステム「Icinga」の開発チームは5月15日、最新版「Icinga 1.7」を公開した。IcingaはNagiosからフォークしたプロジェクトで、Nagiosとの互換性を保ちつつさまざまな改良が加えられている。

 Icingaは約3年前に立ち上がったプロジェクト。開発チームによると、ダウンロード件数は間もなく10万回に達する見込みという。ライセンスはGPLv2。設定やプラグイン、アドオンなどはNagiosと互換性があるが、一部機能などに違いがあるという。また、Icingaは分散型の構成が可能で、仮想アプライアンス対応、PostgreSQLやOracleデータベースサポート、IPv6対応などといった強化が行われている。また、Webインターフェースも大幅に改良されている。

 Icinga 1.7では、コア部分やユーザーインターフェイスなどに多くの変更が加えられている。コア部分の改良点としてはチェックを再スケジュールする際に無駄なループを避けるようになった点や、多数の設定パラメータ追加などがある。これによってCPUの負荷を削減でき、性能を改善できるという。

 Classic UIでは、新たに「CGI Config Options」と「Modified Attributes」の2つのビューが加わった。前者はユーザーの権限を、後者はフロントエンドに適用された属性とホストとサービス側の設定の比較をチェックできる。フロントエンドでも設定ビューが加わっている。

 Ichingaは複数のコンポーネントに分けて配布されており、SourceForge.JPのダウンロードページなどからダウンロードできる。

Icinga
https://www.icinga.org

Icingaのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_icinga/