Windows向けテスト自動化ツール「Cobra 2.0」リリース

 GNU/Linux Desktop Testing Project(GNU LDTP)は8月2日、Windows向けのGUIテスト自動化ツール「Cobra 2.0」 をリリースした。Java、C♯、.NET、Rubyなどのサポートが加わっている。

 GNU LDTPはクロスプラットフォームのGUIテスト自動化ツールを開発するプロジェクト。Linux向けのLDTP 、Windows向けの「Cobra(WinLDTP)」、Mac OS X向けのPyATOM といったツールを開発している。Cobraは米VMwareがオープンソースとして公開したもので、現在はFreedesktop.orgでメンテナンスされている。GNU LDTPはAccessibilityライブラリを利用し、GNU/LinuxやSolarisデスクトップの改善のため、高品質のテスト自動化フレームワークとツールの開発を行っている。

 Cobra 2.0ではJavaやC#、Visual Studio .NET、PowerShell、Rubyに正式に対応、これらの言語でテストスクリプトを作成できるようになった。C#は「Mono .NET Framework」と互換性があるという。APIでは、マウスの動きのシュミレーションや右クリックなど7種類が新たに加わった。Linux版LDTPとの互換性を強化し、約130のAPIが両方で利用できるという。バグも多数修正されている。

 CobraのバイナリはプロジェクトのWebサイトで公開されている。Windows XP SP3および7 SP1、8で動作確認されているとのこと。また、動作には.NET 3.5以上が必要となる。

 なお、GNU LDTPプロジェクトは8月3日、Linuxバージョンの最新版となる「LDTP 3.0」もリリースしている。

GNU LDTPプロジェクト
http://ldtp.freedesktop.org/