Go言語サポートが新たに追加された「GDB 7.5」リリース

 GNU Projectの「The GNU Project Debugger(GDB)」開発チームは8月17日、「GDB 7.5」をリリースした。Go言語のサポートなど、新機能が多数加わっている。

 GDBはオープンソースのデバッガで、C/C++だけでなくAdaやObjective-C、Pascalなどさまざまな言語に対応している。GNU/LinuxやMac OS Xを含むUNIX系OS、WindowsといったさまざまなOS、多数のプロセッサアーキテクチャをターゲットとしている。

 GDB 7.5は2012年1月にリリースされたバージョン7.4に続くリリースとなる。新機能としてはGo言語のサポートやいくつかの新ターゲット追加、Pythonスクリプティングの改良などが挙げられている。Goは米Googleが2009年秋に発表した新プログラミング言語で、Pythonのような動的言語の開発スピードと、C/C++が持つ性能や安定性の実現を目指している。

 GDBserverにおけるstdio通信のサポートやリモートスタブの強化といった強化や、SDT(Static Defined Tracing)におけるSystemTapプローブサポート、ARM上でのリバースデバッグサポートなども追加されている。このほか、共有ライブラリがロード/アンロードされた際に停止する機能、Dynamic Printf(dprintf)の改善なども加わっている。

The GBU Project Debugger
http://www.gnu.org/software/gdb/