openSUSE 12.2リリース、Linuxカーネルはバージョン3.4を採用

 openSUSE.orgは9月5日、LinuxディストリビューションopenSUSEの最新版「openSUSE 12.2」をリリースした。Linuxカーネル3.4を採用、性能の改善などが特徴となる。

 当初は7月に公開予定だったが、6月にスケジュールを変更してリリースの2か月延期を発表、変更されたスケジュールどおりにリリースされた。

 opneSUSE 12.2ではストレージレイヤが高速化されたLinuxカーネル3.4の採用やglibcやQtの高速化によって、特に64ビット環境において高速化されているという。ブートシステムには「systemd 44」を採用、これによりブート時間も短縮された。KDEはバージョン4.8.4、Qtはバージョン4.8.1を採用し、デスクトップの反応もより良くなっているという。

 標準のデスクトップ環境はKDE 4.8.4だが、「GNOME 3.4.2」も選択できる。このほか、マルチタッチ入力とマルチシート実装に対応した「XOrg 1.12」をはじめ、「LibreOffice 3.5」や「GIMP 2.8」、「Firefox 14」など、搭載するデスクトップアプリケーションもアップデートされている。

 管理関連の機能としては、デジタルフォレンジック/インシデントレスポンスのための新しいツール(DFIR)が加わった。収集した情報を利用して、不正アクセスの検出といったフォレンジック調査やインシデントへの対応が行えるという。開発関連では、「Google Go 1.0.2」や「GCC 4.7.1」、「Qt Creator 2.5」といった開発環境に対応している。

 openSUSE 12.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

openSUSE.org
http://www.opensuse.org/en/