ネットワークスキャナ「Nmap 6.25」リリース、多くの新機能やスクリプトの追加が特徴

 ネットワークセキュリティスキャナーNmapの開発チームは11月29日、最新版となる「Nmap 6.25」をリリースした。多数の新規NSEスクリプトの追加や識別データベースのアップデート、性能の向上、IPv6 tracerouteサポートの改善などが行われている。

 NmapはポートスキャンやOS/サービス検出といった調査機能を持つオープンソースのセキュリティスキャンツール。Nmap Scripting Engine(NSE)と呼ばれるLuaベースのスクリプトエンジンを持ち、柔軟なスキャン設定が可能なのが特徴。WindowsおよびMac OS X、Linux、各種UNIXなどで動作し、ライセンスはGPL。

 バージョン6.25は、6月に公開されたバージョン6.01以来5か月ぶりの最新版となる。NSEで採用されているLuaのバージョンが5.2にアップデートされたほか、85個のNSEスクリプトが新たに加わり、トータルのNSEスクリプト数は433になったという。OSやサービスを特定するための「フィンガープリント」データも1000近くが追加されている。スクリプトの戻り値として、列だけでなく構造化されたデータを返すことも可能となっている。

 そのほか、UDP、SCTP、IPProtoなどを使ったIPv6 tracerouteサポートの有効化やWindows 8対応の強化、全体の性能改善なども行われている。

 NmapのソースコードおよびバイナリはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Nmap
http://nmap.org/

ダウンロード
http://nmap.org/download.html