米Red Hat、買収したFuseSource技術を土台としたJBossメッセージング/ESB製品を発表

 米Red Hatは3月12日(米国時間)、メッセージング機能などを提供するミドルウェア製品「Red Hat JBoss Fuse 6.0」および「Red Hat JBoss A-MQ 6.0」を発表した。2012年9月に買収したFuseSourceの技術をベースにしたもので、「JBoss」ブランドを冠して展開する。

 共に、Red Hatが2012年9月に買収したFuseSourceのエンタープライズサービスバス(ESB)やメッセージング技術を統合したもの。さまざまなアプリケーション間での連携やメッセージのやりとりが可能となり、疎結合アーキテクチャを持つSOA(Service-Oriented Architecture)を実現できるという。なお、Red HatはすでにリアルタイムOS環境「Red Hat Enterprise MRG」の一部としてメッセージング技術を提供しているほか、「JBoss ESB」も提供している。

 JBoss Fuseはアプリケーション間でイベントやメッセージをやり取りするためのフレームワーク。EIP/ルーティングフレームワーク「Apache Camel」などのオープンソースプロジェクトをベースに構築されている。また、JBoss A-MQは、FuseSourceが「Fuse Message Broker」として提供していたJMS(Java Message Service)ブローカー。「Apache ActiveMQ」がベースとなっており、高性能かつ標準ベースのメッセージングプラットフォームという。

 「Fuse IDE」および「JBoss Devloper Studio」の両開発ツールを利用して、ドラッグ&ドロップでの開発や統合が可能。OSGiベースの軽量ランタイム「Apache Karaf」を利用することで、アプリケーションやコンポーネントの実装を行う軽量コンテナを提供する。分散するコンテナの管理のための「Fuse Fabric」のほか、「JBoss Operations Network」などを利用して管理やモニタリングが可能という。

 両製品とも同日ベータ版の提供を開始した。一般公開(GA)版は4月に予定しているという。

Red Hat JBoss Fuse
http://jp.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/fuse/

Red Hat JBoss A-MQ
https://www.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/amq/

米Red Hat
http://www.redhat.com/