ViewやModelを提供するWebアプリケーション向けJavaScriptライブラリ「Backbone.js 1.0」が登場

 JavaScript製のWebアプリケーションライブラリ「Backbone.js」の開発チームは3月20日、「Backbone.js 1.0」をリリースした。疎結合されイベントやKey Value bindingといった通信機構を持つModelおよびView、Collectionを提供するJavaScriptライブラリで、Ruby on RailsやNode.jsなど、さまざまな言語やWebアプリケーションフレームワークと組み合わせて利用できる。

 Backbone.jsは、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャに基づくWebアプリケーション向けにModelおよびViewやModelの集合にアクセスするためのCollection、これらが相互に通信を行うための機構などを提供するライブラリ。ModelとViewとの通信にはRESTfulなJSONインターフェイスが使われており、key value bindingやイベントといった仕組みも実装されている。このほか、クライアントサイドのページをルーティングするRouter、History、Syncなども備えている。ウィジェットのような小規模アプリケーションから大規模なアプリケーションまでをターゲットにできる拡張性も備える。USA TodayやRdio、Huluといったサービスでの利用実績があるという。

 Backbone.js 1.0は、初リリースから888日を経てのリリースとなる。過去のリスト情報を利用してCollectionのスマートなアップデートを可能にするsetメソッド、Viewが削除されたときにイベントのバインド解除を容易にするlistenToなどが加わった。また、変更されたモデルの属性のみをサーバーに送るHTTP PATCHリクエストのサポートなども行われている。このほか、データのインスペクションやフィルタに役立つメソッドも追加されている。

 Backbone.js 1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Backbone.js
http://backbonejs.org/