英RunRev、クロスプラットフォームに対応するアプリケーション開発ツール「LiveCode 6.0」オープンソース版を公開

 英Runtime Revolution(RunRev)は4月10日(英国時間)、クロスプラットフォームに対応するアプリケーション開発ツール「LiveCode 6.0」をリリースした。元々は商用の開発ツールだったが、資金調達サイトKickstarterでオープンソース化のための資金調達に成功、オープンソース化が行われた。

 LiveCodeは、デスクトップおよびモバイル向けアプリケーションを開発できるソフトウェア開発ツール。米Appleがかつて開発・提供していたアプリケーション開発/実行環境「HyperCard」のコンセプトに基づいており、コントロール要素を持つカードと英語に似た独自言語を使って直感的なソフトウェア開発を行える。対応プラットフォームはWindowsおよびMac OS X、Linux、iOS、Androidなど多岐にわたり、作成したアプリケーションを容易にこれらプラットフォームへ移植できるよう設計されている。

 RunRevは1月末にオープンソース化に向けた資金調達キャンペーンを開始、60時間で目標額の35万ポンドに達し、最終的には50万ポンド(約75万ドル)を調達するなど成功をおさめた。LiveCode 6はこの資金を使って誕生したもので、同社初の無償版(Community Edition)となる。ライセンスはGPLv3。

 製品も強化されており、イメージ処理やキャッシュなどの機能や性能が改善されている。メッセージボックスに自動補完が加わるといったワークフローの改善、最新の「Project Browser」インターフェイスによる生産性の改善なども行われている。

 LiveCode 6.0 Community EditionはRunRevのWebサイトより入手できる。RunRevは2013年秋により機能を強化したバージョンを公開する予定という。

LiveCode Community Edition
http://www.runrev.com/products/Open-Source/Community-Edition-Overview/

英Runtime Revolution
http://www.runrev.com/