JSONベースのドキュメント指向データベース「RethinkDB 1.6」リリース

 JSONベースのドキュメント指向データベース「RethinkDB」開発チームは6月13日、最新版となる「RethinkDB 1.6」(開発コード「Fargo」)を公開した。RethinkDBはC++で書かれたオープンソースの分散型データベースで、JSON形式のドキュメントを保存でき、またRuby、Python、JavaScript(WebブラウザまたはNode.js)からの操作をサポートする。

 RethinkDBは分散型構成にも対応するドキュメント指向データベースで、分散環境におけるjoinやサブクエリ、アトミックな更新といった操作をサポートする。拡張性の高さやHadoopスタイルのMap/Reduce、シンプルなクエリ言語、メンテナンスのしやすさなどが特徴で、ライセンスはサーバーがAGPLv3.0、クライアントはApache License 2.0。

 RethinkDB 1.6では、クエリ言語「ReQL」での正規表現によるマッチングが導入された。Googleの正規表現ライブラリ「re2」の統合とr.matchコマンドの導入により実現されており、これによりフィルタやセカンダリインデックスに高速にアクセスできるようになるという。

 また、配列の先頭に要素を追加するprependや末尾に追加するappend、指定位置に挿入するinsertAtといった14種類の配列演算が新たに加わった。このほか、データ分析用途での利用が多いことを受け、ランダムサンプリング機能もサポートされている。そのほか共有キーを利用した基本的な認証機能の追加や、エラー処理の改善なども行われている。

 RethinkDBは32ビットおよび64ビットのLinux、Mac OS X 10.7以上に対応、プロジェクトのWebサイトから入手できる。

RethinkDB
http://rethinkdb.com/