GNOME向け音楽アプリ「Rhythmbox 3.0」リリース

 GNOMEベースの音楽管理アプリケーションRhythmbox開発チームは9月4日、最新版「Rhythmbox 3.0」(開発コード「I Eat Tapes」)をリリースした。

 RhythmboxはGNOMEデスクトップ環境向け統合音楽管理アプリケーション。「Ubuntu」など多くのディストリビューションで採用されている。米Appleの「iTunes」に着想を得てスタートしたプロジェクトで、メディアフレームワークGStreamerをベースとする。楽曲の再生やプレイリスト作成のほか、iPodなどの音楽プレイヤーへの転送や、楽曲検索、インターネットラジオ再生などの機能を持つ。CDの作成やリッピングも可能。プラグイン機構も備え、サードパーティから多数のプラグインが提供されている。ライセンスはGPL。なお、GNOMEでは同じような音楽アプリ「GNOME Music」の開発も進んでいる。

 Rhythmbox 3.0では、転送やインポートなど作業の進行状況を知らせる表示機能がトラックリストの下に加わった。再生やソースリストなどの画面も改善されている。また、プレイリストの設定がplaylists.xmlに保存されるようになったほか、CBRとVBRのエンコードを分割した。

 このほか、作曲家タグのサポート、カスタム録音の設定機能の改善など細かな機能が強化され、バグも修正されている。最新版ではまた、プラグインがPython 2系から3系ベースとなった。

 言語対応も強化し、日本語をはじめ複数の言語で翻訳を改善したという。

Rhythmbox
https://projects.gnome.org/rhythmbox/