ソースコードからのLinux構築を支援する「Linux From Scratch 7.4」がリリース

 Linux From Scratch(LFS)コミュニティのBruce Dubbs氏は9月8日、最新のメジャーリリースとなる「Linux From Scratch 7.4」をリリースした。Linux From Scratch(LFS)はLinuxシステムをソースコードから構築することを支援するためのプロジェクト。

 LFSは、Linuxシステムをソースコードから構築するための解説ドキュメント「Linux From Scratch Book」や、その作業を支援するためのツールなどを作成・配布しているプロジェクト。必要な機能のみで構成されるシステムやコンパクトなシステムを構築できるほか、Linuxシステムが内部でどのように動くのかが学習できるなどの用途からも注目されている。ターゲットアーキテクチャはx86およびx86_64で、Ubuntu、Red Hat/Fedora、SuSEなど既存のLinuxディストリビューションも利用できる。

 LFS 7.4は対象とするLinuxカーネルが3.10.10にアップグレードされている。このほか、GCC 4.8.1、Glibc 2.18、Binutils 2.23.2などツールチェーンが最新のものにアップデートされており、合計で62パッケージ中32が新しくなっている。このほか、ブートスクリプトが変更され、リグレッションテストに関する部分などテキストも加筆した。

 Linux From Scratch Bookはオンライン版のほかダウンロード版があり、プロジェクトのWebサイトよりHTML版とPDF版を入手できる。ライセンスはCreative CommonsのAttribution-NonCommercial-ShareAlike 2.0。

Linux From Scratch
http://www.linuxfromscratch.org/