FBXインポートをサポートした「Blender 2.69」が公開

 The Blender Foundationは10月30日、オープンソースの3Dモデリング/レンダリングソフトウェア「Blender 2.69」を公開した。FBXインポートのサポート、新しいモデリングツールなどの新機能が加わり、既存機能も強化されている。

 Blenderは3Dモデルの作成やレンダリング、アニメーション作成などの機能を持つツール。ライセンスはGPLで、WindowsやMac OS X、Linux、FreeBSDなどで動作する。

 Blender 2.69は7月に公開した2.68に続く最新版となる。新たに3DデータモデリングフォーマットであるFBX形式ファイルのインポートをサポートしたほか、すでにサポート済みのエクスポート機能も改善された。モデリングでは、メッシュを半分に分割する「Mesh Bisect」ツールの導入や、リトポロジー強化のための陰線ワイヤ表示オプションも加わった。Bridge、Gridフィルなど既存ツールも強化されている。

 モーショントラッカーでは、平面トラッキングをサポートした。看板や画面などのフラットなものを映像に置き換えるのに利用できるのに利用できるという。レンダーリングエンジン「Cycle」では、サブサーフェススキャッタリングが利用するサンプルアルゴリズムが新しくなったほか、ヘアーレンダリングではヘアーシェーダなどの改善が加わった。スカイレンダリングでは高精度のスカイモデルを利用するよう変更されている。

 このほかにも多数の機能強化が加わっており、270以上のバグ修正も行われている。

Blender
http://www.blender.org/