Firefox 26リリース、Javaプラグインの自動読み込みが停止される

 Mozillaは12月10日、オープンソースのWebブラウザFirefoxの最新版「Firefox 26」をリリースした。デスクトップ版とAndroid版がリリースされており、デスクトップ版ではJavaプラグインが自動的には読み込まれなくなるなどのセキュリティ強化が行われている。また、Android版ではスタート画面が新しくなっている。

 10月末に公開されたFirefox 25から約6週間での最新版公開となる。WindowsおよびMac OS X、Linux向けのデスクトップ版では、プラグインの自動読み込みを制御するセキュリティ機能「Click to Play」が強化され、Javaプラグインの実行にユーザーによるクリック操作が必要になった。同機能はデフォルトで有効となっており、無効にするには「about:addons」画面から設定できる。また、スクリプトで生成されたパスワードフィールドに対してもパスワードマネージャでのパスワード管理が可能となった。

 開発関連としては、Social APIのSocialMarks機能で複数のソーシャルブックマークサービスに対応したほか、CSSのimage orientation属性のサポートが行われている。App ManagerではFirefox OSスマートフォンおよびFirefox OSシュミレーター上のHTML5ウェブアプリの実装とデバッグが可能になった。

 Windows版ではインストールディレクトリに書き込む権限を持たないユーザーでもFirefoxの更新が可能になった(利用にはMozilla Maintenance Serviceが必要)。また、Windows XPでのMP3形式のファイル再生が可能になり、すべてのWindowsプラットフォームでMP3の再生が可能となった。

 Linux版では、H.264形式の動画再生をサポートした。同機能を利用するには、gstreamerプラグインがインストールされている必要がある。

 Android版ではスタート画面「Home」が新しくなり、よく閲覧するサイトのサムネイルが表示されるようになっている。履歴、ブックマーク、リーディングリストにも高速にアクセスでき、タブのピン留めも可能になった。Homeは新しいタブを開いたときや、URLバーをタップ時に表示される。

 また、検索バーから選択できる検索エンジンとして、「Bing」と「Yahoo!」が加わった。画像読み込みを工夫することで、ページ読み込み時間も改善されている。

Firefox
http://www.mozilla.jp/firefox/

Firefox for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox