電子書籍管理ソフトウェア「Calibre 1.27」リリース、DeVu形式のサポートを強化

 オープンソースの電子書籍管理ソフトウェア「Calibre」開発チームは3月7日、最新版「Calibre 1.27」をリリースした。DjVu形式ファイルからのテキスト抽出が高速になったほか、細かな機能強化が行われている。

 Calibreは電子書籍ライブラリの管理や電子書籍ビューア、電子書籍形式の変換、電子書籍リーダーとの同期、Webページの電子書籍形式での取り込みなどの機能を持つ電子書籍管理ソフトウェア。EPUB、FB2、LIT、MOBI、PDF、PDB、RTF、TCR、TXTZなどさまざまな形式のドキュメントをサポートするのが特徴。

 バージョン1.27では、DjVuU形式のドキュメントの抽出が改良され、動作の高速化が図られた。DjVuは米AT&Tが開発した画像圧縮技術で、ドキュメントや画像フォーマットとしてPDFの代替として期待する向きもある。

 また、ZIPまたはRARファイル内で複数の書籍を追加できるオプションが加わったほか、データベースバックエンドをより堅牢にし、データベース書き込み中にI/Oエラーが発生した際に、データベース接続がクローズされ、次に行う際に自動でデータベース接続が開始されるようになった。

 このほか、Linux向けのインストーラスクリプトの改善、書籍編集でのバグ修正など細かな修正も加わっている。

 Calibre 1.27はWindowsおよびMac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Calibre
http://calibre-ebook.com/