オープンソースのソフトウェア定義ストレージ「NexentaStor 4.0」がリリース

 米Nexenta Systemsは4月7日、ストレージソフトウェア「NexentaStor 4.0」をリリースした。対応するストレージ容量が18TBまでに設定されている無料版(Community Edition)が公開されている。

 NexentaStorはOpenSolarisとZFSファイルシステムを土台としたストレージシステム構築ソフトウェア。対応するハードウェアアーキテクチャはx86。任意のハードウェア上で動かすことができ、さまざまなプロトコルやアプリケーションを利用できるという。米Citrix Sytemsと米VMwareの認定も受けており、両者の技術を利用した仮想マシン向けのストレージとしても利用でき、通常のストレージと比べてコストを50%削減できるという。

 NexentaStore 4.0では性能と信頼性を強化した。ペタバイトレベルのストレージに対してもスケーリングが可能になったほか、問題が発生したデバイスのシームレスなハンドリングやシステム設定ウィザードの強化など、よりシンプルに管理/運用が行えるようになっているという。

 性能面でも改善が行われ、HA(高可用性)構成でのフェイルオーバー時間が50%削減されたほか、パフォーマンスが4倍向上したとも述べられている。ユーザーおよびグループ単位でのクォータ設定、データブロックとメタデータのチェックサム、コピー・オン・ライト(COW)による効率化なども加わっている。自動レプリケーション機能を再設計し、OpenSolarisのフォークである「Illumos」カーネルの統合も実現した。VMware、Windows、OpenStackとの連携も強化したという。

NextentaStor
http://nexentastor.org/