米Red Hat、RHEL 7をサポートした「Red Hat Enterprise Virtualization 3.4」を一般公開へ

 米Red Hatは6月16日(米国時間)、仮想化インフラ管理「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV) 3.4」の一般公開を発表した。先に公開された「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 7」をサポートし、OpenStackとの統合も強化した。

 Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)はサーバーやデスクトップ仮想化技術を集めたインフラ基盤ソフトウェア集。oVirt/KVMをベースとした仮想インフラの合理化と最適化を実現し、同時にプライベートクラウド構築のための土台も提供する。

 RHEV 3.4は1月にリリースした3.3に続く最新版。6月はじめに公開されたRHEL 7をゲストとして利用できる。OpenStackとの統合も強化し、OpenStackベースのワークロードを実装できる。

 グループ化機能として、単一のホストで複数の仮想マシンをグループとして動かすことが可能になった。また、テンプレートのバージョニングが可能となり、テンプレートのアップデートが容易になった。新規に仮想マシンをプロビジョニングする際に親テンプレートを利用できるため、仮想マシンのプール化で有用という。マルチホストネットワーク設定では、多数のホストに対するネットワーク設定のアップデート・同期が可能となり、内部のバーチャルLAN(VLAN)のプロビジョニングや管理も簡素化できるという。

 そのほか、SNMP通知サービスにより、RHEV管理機能でサードパーティモニタリングツールの利用が可能となった。また同一データセンター内でiSCSI、FCP、NFS、POSIX、Glusterなど異なるストレージドメインを利用できる機能もサポートした。

米Red Hat
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