C#やF#でCocos2Dを利用できるゲーム開発ライブラリ「CocosSharp」

 C#を利用したモバイルアプリ開発技術を提供する米XamarinのMiguel de Icaza氏は8月12日、2Dゲーム構築のためのライブラリ「CocosSharp」を発表した。「Cocos2D」エンジンを.NET環境にポーティングしたもので、C#やF#を使って容易にゲームを開発できるという。

 CocosSharpは、C#やF#といった.NET環境向けの2Dゲームおよびビジュアリゼーションフレームワーク。オープンソースの2Dゲームフレームワーク「Cocos2D」とC#、.NET Frameworkを組み合わせたものとなる。MonoGameエンジンをベースとすることでクロスプラットフォームを実現し、WIndows環境だけでなくAndroidやiOS、Mac OS Xもサポートする。

 Cocos2Dのほか、派生であるCocos2D-XNA、Cocos2D-Xなどとの連携も可能で、APIはC#と.NETのイディオムを利用できるように設計した。これにより、Cocos2D開発者は容易にCocosSharpを利用できるとしている。

 パッケージマネージャーとしてVisual StudioとXamarin Studioの両方でサポートされている「NuGet」を採用するほか、Portable Class Libraries(PCL)サポートといった特徴も備える。PCL内にゲームロジックを構築して各プラットフォームで同じコードを再利用するといったことも可能だそうだ。異なるプラットフォーム上でコードを共有する「Shared Projects」も利用できる。

 CocosSharpはプロジェクトのWebサイトで公開されている。ライセンスはMIT License。

CocosSharp
https://github.com/mono/CocosSharp/wiki