Mozilla、開発者向けFirefoxとなる「Firefox Developer Edition」を発表

 Mozillaは11月10日、Webブラウザ「Firefox Developer Edition」を発表した。Webアプリケーション開発に必要な機能を含む開発者向けバージョンとなる。

 Firefox Developer EditionはMozilla初となる開発者向けWebブラウザ。 Firefoxのローンチから10周年を記念して発表された。アプリケーション開発者はさまざまな環境を利用して作業をする必要があるという問題を解決すべく開発ワークフローを合理化し、デスクトップ、モバイル端末などのさまざまな環境に向けたアプリケーション開発を支援する。堅牢なWebブラウザ、高度なオーサリング機能に加え、デスクトップやモバイルなどWeb向けの構築プロセスを簡素化する新機能も搭載する。デバッグ作業のために追加のプラグインを入手したり、別途アプリケーションを利用する必要がなくなるという。

 Firefox Developer Editionでは、複数のWebブラウザやデバイスに向けやアプリケーション開発とデバッグが可能な「Valence」(旧名称は「Firefox Tools Adapter」)や、Webブラウザ内でアプリケーションの開発や実装、デバッグが可能な「WebIDE」が搭載される。これに加えて、開発したアプリケーションがさまざまな画面サイズでどのように表示されるのかを確認できる「Responsive Design Mode」、HTMLとCSSのインスペクタ「Page Inspector」、「JavaScript Debugger」、「Network Monitor」、「Style Editor」、「Web Audio Editor」など、Web開発に必要な機能も用意する。

 また、Firefox Developer EditionはFirefoxの「Aurora」チャンネルを置き換えるものとなリ、最新のFirefoxの機能が最初に導入されることになる。

 最初のリリース「Firefox Developer Edition 35.0a2」はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Firefox Developer Edition
https://www.mozilla.org/ja/firefox/developer/