米Microsoft、「Halo 4」などで使用したクラウドフレームワーク「Project Orleans」を2015年にオープンソースで公開へ

 米Microsoftが「Halo 4」や「Windows Azure」などのクラウドサービスを構築する際に利用したフレームワークを「Project Orleans」としてオープンソースで公開する計画を発表した。2015年前半にもGitHubでコードを公開するという。

 Project Orleansは、Microsoftがクラウドサービス向けに開発したプログラミングモデル。複雑な並列性などの知識を応用することなく、分散型で拡張性の高いアプリケーションを構築できるという。2014年4月に開催した開発者向けイベント「Build」でパブリックプレビューとしてリリース、その後9月にアップデートを公開している。そこで得たフィードバックを基に多数の修正や強化を行っており、「次の論理的なステップ」としてオープンソースプロジェクトにすると説明している。

 .NETを利用して構築されており、計算処理およびデータストレージを行う「grains」と、grainsの実行コンテナ「silos」から構成される。利用の増加に応じてsilosを増やすというアプローチという。CodePlexのプロジェクトページではProject Orleansのサンプルとドキュメンテーションが公開されている(サンプルの運用環境での利用には「Visual Studio 2010」または同2013が必要)。

 この技術は「Halo Reach」や「Halo 4」といったゲームソフトや「Windows Azure」などで利用されており、ソーシャルグラフ、リアルタイム解析、インタラクティブなエンターテインメントなどの分野のクラウドサービスの構築に適しているとしている。

 コードは2015年前半にGitHubで公開する。ライセンスはMIT Licenseを利用するとしている。

Project Orleans
http://orleans.codeplex.com/