「cURL 7.40.0」リリース、SMB/CIFSプロトコルのサポートを追加

 1月8日、データ転送ライブラリ「cURL」(Clinent for URLs)の最新版となる「cURL 7.40.0」がリリースされた。SMB/CIFSプロトコルの初期サポートなどの機能が加わっている。

 cURLはさまざまなプロトコルに対応するデータ転送ライブラリおよびコマンドラインツール。C言語で実装されており、コマンドラインツール「curl」とライブラリ「libcurl」で構成される。HTTP/HTTPSやFTPといったWWWで広く使われているプロトコルだけでなく、DICTやFILE、Gopher、IMAP/IMAPS、LDAP/LDAPS、POP3/POP3S、RTMP、RTSP、SCP、SFTP、SMB、SMTP/SMTPS、Telnet、TFTPといったプロトコルにも対応する。プロキシ、ユーザーとパスワードによる認証、ファイル転送のレジューム、プロキシトンネリングなどの機能もある。ライセンスはMIT License。

 cURL 7.40は、2014年11月に公開されたバージョン7.39に続く最新版となる。新機能として、http_digestでWindows SSPI(Security Support Provider Interface)ベースの認証のサポートが加わった。version infoでは、対応する機能でKerberos V5が利用できるようになった。GSS-APIベースのKerberos V5認証のサポートも加わっている。

 初期サポートとして、SMB/CIFSプロトコルのサポートが導入され、UNIXドメインソケット経由でのHTTPもサポートした。また、SMTPではメール送信でのUNIX改行コード変換のサポートが加わった。SSLでは公開鍵ピンニングでPEM形式を利用できるようになっている。そのほか、「Microsoft Visual Studio 2012」以降向けのビルドターゲット設定も追加された。

 これらに加え、多数のバグが修正されている。また、TLSパディングが関連した脆弱性(CVE-2014-8151)、URLリクエストインジェクション(CVE-2014-8151)と、7.39に含まれていた2件の脆弱性も7.40で修正したと報告している。

cURL
http://curl.haxx.se/