JavaScriptクライアントフレームワーク「Aurelia」が登場

 1月26日、ECMAScript(ES)6および7で実装された新しいJavaScriptクライアントフレームワーク「Aurelia」が発表された。AngularJSの元開発者が開発したもので、早期プレビュー版が公開されている。

 AureliaはAngularJSの開発に関わっていたRob Eisenberg氏が中心となって開発した、WebプログラミングにフォーカスしたJavaScriptフレームワーク。Webアプリケーション構築や個々のライブラリを利用してのWebサイト構築、Node.jsとともにサーバー側でライブラリを利用する、カスタムフレームワークの作成、といった用途に利用できるという。

 ECMAScript 6(ES6)とECMAScript 7(ES7)で実装されており、モジュラー構造を特徴とする。外部ライブラリとしてレガシー環境をモダンなブラウザと同等にするための「polyfill」のみに依存し、FirefoxやGoogle Chrome、Safari、Internet Explorer 10(IE10)などのWebブラウザをターゲットとする。APIはTypeScriptやCoffeeScript、AtScriptなどの言語でも利用可能で、ES6やES5も利用できるという。

 シンプルな規約により冗長な「ボイラープレートコード」(複数の部分にわたって存在する共通したコード)を削減できるという。バインディングシンタックスやテンプレートと分離したバインディングエンジンを持ち、JavaScriptとDOM間で双方向のデータバインディングが可能。また、拡張性のあるHTMLコンパイラを備え、カスタム要素、振る舞い、テンプレート制御などの拡張カテゴリを利用できる。

 Aureliaは米Durandalのプロジェクトとなり、MIT Licenseを利用する。早期プレビュー版はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Aurelia
http://aurelia.io/