Linux次期版はLinux 3.20? それとも4.0? オンライン投票を実施

 Linuxの開発を統括するLinus Torvalds氏は2月13日、次期Linuxのバージョン番号についてコミュニティに投票を求めるメッセージを投稿した。これまで通りのメジャーバージョン番号を継続して3.20とするか、4.0に移行して点(ピリオド)以下が膨れないようにするのかを問うもので、本記事執筆時で56%が「4.0に移行」に投票している。

 4.0というバージョン番号は機能面でのバージョンアップを示すのではなく、3系の小数点以下が大きくなってきたため。Linus Torvalds氏はGoogle+に行った投稿で「大きな番号はセクシーだから3.20で継続か、4.0に移行して番号を小さくリセットするか」とコミュニティーに問うている。

 今回の投票は2013年11月のTorvalds氏の発言に基づくもの。当時Torvalds氏はバージョン番号が膨れていくよりも、3.19の後でバージョン4.0に移行するという意向を示していた。今年2月8日に最新版の「Linux 3.19」をリリースした時は、「3.20のマージウィンドウがオープン」と記しており、現在は3.20として開発が進んでいる。

 Torvalds氏自身はバージョン番号が大きくなることを望んでいない様子で、投稿では「番号が増えすぎて区別がつかなくなる2.6.39みたいな状態は望まない」とし、「私自身は少し前に4.0のことに触れていたが、ほかの人がどう思うかを聞いてみたい」と投票に至った経緯を記している。

 投票では「I like big versions、and I cannot lie(大きなバージョンが好きだし、嘘はつけない)」か「v4.0、‘cause I get confused easily(すぐに混乱してしまうから、v4.0だ)」かを選ぶ方式で、執筆時で2万1000以上の投票があり、44%(9371票)対56%(1万1741票)で4.0が優勢。投票はまだ受け付け中だ。

Linus Torvalds氏のGoogle+の投稿
https://plus.google.com/+LinusTorvalds/posts/jmtzzLiiejc