Eclipse、DSL開発ツールセット「Xtent 2.8」を公開

 Eclipse FoundationのXtext開発チームは3月11日、オープンソースのDSL(ドメイン固有言語)開発フレームワーク「Xtext 2.8.0」をリリースした。

 XtextはDSL(ドメイン固有言語)およびプログラミング言語開発のためのフレームワーク。パーサー、コンパイラ、インタープリタなどの機能を持ちEclipse IDEと統合できる。シンタックスハイライト、コンテンツ支援、検証とクイックフィックスなどを備え、JavaをはじめEclipseツールとの統合機能もある。

 2014年9月に公開されたXtext 2.7.0に続く最新版となり、260以上のバグを修正した。インデントでブロックを定めるPythonなど、ホワイトスペース主導の言語のサポートを強化した。また文法エディタも強化し、文法ファイルで検出された一部の問題について、無視/警告/エラーなどを設定できるようになった。これらは「Error/Warnings」から設定できる。

 ジェネレーターでは、クラスアノテーションとファイルヘッダーの2つのオプションが加わった。前者は生成されたJavaクラスにアノテーションを特定できるもので、後者はJavaファイルにファイルヘッダコメントを付加できる。

 Xtextで作成されJVMをターゲットにJavaソースコードに変換するXbaseでは、生成されたコードのJavaのバージョンを特定できるようになった。デフォルトではソースのJavaコンパイラと互換に設定されており、Java 5に加え、Java 6/7/8を指定できるという。コンパイラのオプションも拡充されている。

 XtendエディタではJavaからXtendに変換できる機能が加わり、Java 8サポートも強化した。このほか、新しいフォーマット化APIなども実験的に導入した。Xtextのプラグインの実行環境はJavaSE 1.6が最小要件となっている。

 Xtext 2.8はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Xtext
https://eclipse.org/Xtext/