CentOS、RHEL 7.1ベースの「CentOS Linux 7(1503)」を公開

 CentOS開発チームは3月31日、「CentOS Linux 7(1503)」をリリースした。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.1互換のLinuxディストリビューションで、CentOS 7系で2回目のメジャーリリースとなる。

 CentOSは米Red Hatが公開する「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」のコードをベースに商標やアートワークなどを取り除いたフリーのLinuxディストリビューション。プロジェクトはRed Hatの支援を受けている。

 今回のリリースは月に1度リリースを行うというローリングリリース計画に沿ったもので、過去1ヶ月間にリリースされた最新パッケージが取り込まれている。

 新機能としてIntel BroadwellとAMD Hawaiiのサポートが加わり、LVM(論理ボリュームマネージャ)キャッシュがフルサポートとなった。また、Cephブロックデバイスのマウントもサポートされたほか、Hyper-Vネットワークドライバの新機能もサポートされている。このほか、ストレージ、ネットワーク、グラフィックスドライバーのアップデートが加わっている。

 ソフトウェア関連ではセキュリティ管理ツールIPAが強化され、2ファクタ認証機能をサポートしたほか、PTPとNTPのクロック安定性の改善、libguestfsライブラリへの新機能追加などが行われた。また、標準リポジトリからは削除されていたメールソフト「Thunderbird」が再び標準リポジトリからインストールできるようになっている。そのほか、OpenJDK 1.8やNetworkmanager 1.0、OpenSSH 6.6.1、Docker 1.4などさまざまなソフトウェアがアップデートされている。

 CentOS Linux 7の対応アーキテクチャはx86_64。DVD ISOイメージやAmazon Web Services、Googleなどのクラウド向けイメージが公式サイトから入手できるほか、Dockerレジストリでも提供される。セルフホスティング型のクラウド向けcloud-init対応イメージも用意されている。

The CentOS Project
http://www.centos.org/