米Chef Software、DevOpsワークフロー「Chef Delivery」を発表

 設定管理ソフトウェアChefを開発する米Chef Softwareは4月1日(米国時間)、最新サービス「Chef Delivery」を発表した。「DevOps」(開発と運用を統合するという開発手法)ワークフローに向けた製品で、これを利用してインフラ、ランタイム環境、アプリケーションの継続的なデリバリが可能になるという。現時点では招待制ベースでの提供となり、招待メールのリクエストを受け付け中だ。

 Chef DeliveryはChefのIT自動化技術を土台とし、統一的なプロセスを利用してインフラ、コンテナを含むランタイム環境、アプリケーションに対して変更を配信できる。エンタープライズ級のソフトウェア開発のワークフロー自動化を目指して顧客と共同で開発したもので、変更の配信に加え、自動化テスト、継続的インテグレーション(CI)、継続的デリバリーのための堅牢なプラットフォームになると説明している。

 ソフトウェア実装のための共有パイプラインとワークフロー、変更フローのビジュアル化、依存関係管理、ソフトウェア配信パイプラインの自動化、データ主導のDevOpsなどの機能を備えており、デリバリーパイプラインでは、開発者、運用担当、規制遵守やセキュリティ担当、ITアーキテクトなど各担当者がフィードバックを送るなどのコラボレーションが可能。各開発ステップごとに分析や監査もできるという。これらに加え、同社の「Chef Server」と統合することで、大規模で複雑なIT環境をサポートする拡張性を得られるとしている。

 Chef DeliveryはAmazon Web Services、Microsoft AzureなどのパブリッククラウドやDockerコンテナなど、さまざまなOS、ランタイム環境をサポートする。

 同日より、無料評価版を招待ベースで提供を開始した。将来的にはサブスクリプションベースで有料サービスとして提供する予定。

米Chef Software
https://www.chef.io/