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mhatta のジャーナル

アフターアワーズ: Wikipediaを巡る愉快な実験と不愉快な結末

2009年04月28日 12:38 - mhatta
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最近SFJMに書いた記事について若干補足というか感想を。

Wikipediaを巡る愉快な実験と不愉快な結末。そういえばTechdirtにこんな記事(Lesson For Companies Being Over-Aggressive In Trademark Protection: Look At Twitter)も出ていた。これは逆に、Twitterがいかに商標に無頓着であるがゆえにうまくいっているかという話だ。確かに、Twitなんとかとかなんとかtwitterとかそういう名前のサービス多いですよね。それによってTwitterが何か損をしているかというと、別にそんなこともない。むしろ宣伝やら新サービスの供給やらで得ばっかり。

この記事を書いていてふと思い出したのは、数年前の出来事である。当時Mozilla FoundationとDebianは、Mozillaの商標を巡って揉めていた(今は、Debian側がFirefoxという名前を使わずIceweaselという名前に変えることで手打ち)。で、Joi Ito氏主催の何かのパーティでMozilla Foundationのミッチ・ベイカー女史(彼女はベテランの弁護士である)にお会いしたとき、FLOSSの世界で商標を振り回すのはバカバカしいですよという話をしたのである。

私は、実にばかげているということを割に懇切丁寧に説明したつもりだったのだが、私の商標権の理解がまずかったのか、英語がまずかったのか、まあ両方だと思うが、今ひとつ理解していただけなかった。ベイカー氏は「あれはDebian側が誤解しているだけだ」と繰り返すだけだったと思う。

今思うと、WikipediaやMozillaの商標いじめ、trademark bullying(と言うみたいですが)は、弁護士の生理にあったことなのかなあという気もする。弁護士がいじめっ子ということではなくて、商標というのは本来そういうふうに使うものだ、というような。でも、DebianがIceweaselと変えたところで、みんなあれの中身がFirefoxと知っているわけだし、誰が得をしたということもないわけで(面倒を被ったのだから損なら全員していると思うが)、どうもよく分からない。

ある人に教えて頂いたことによると、アメリカではどうも常日頃から商標を盛んに主張しないと、いざ本当に悪意ある(法律用語ではなくて普通の意味)商標侵害に直面したとき無効となってしまうケースもあるのだという。だとしたら、それは制度設計が間抜けなだけのようにも思えるなあ。