ブラウザー:最新版「Firefox2 β1」をリリース

 米Mozilla Foundationは12日(米国時間)、最新ブラウザー「Firefox2」のベータ1を公開した。新版は、05年にバージョン1.5を発表して以来の全面刷新になる予定で、開発が詰めの段階に入った。改良点は使い勝手の向上が中心で、日本語版もダウンロード配布している。

 新機能の一つは「microsummaries」。ブックマークの一覧で、各ウェブサイトのタイトルの代わりに、サイトの要旨を表示、どんな内容だったか分かりやすくなる。例えば、オークションサイトなら、ブックマークが単純に「○○オークション」と表示されるのではなく、商品名、現在価格、残り時間などを表示するように設定できる。

 タブ・ブラウジングで複数のページを並行して見る時、その一つをうっかり閉じてしまうことがあるが、新版ではブラウザーがタブを記憶し、簡単に元に戻せるようになった。フィッシングの偽サイトに接続したら警告する機能や、英文を入力中にスペルをェックしてくれる機能も搭載する。

 試験版は中級者以上が対象で、利用者の声を開発に反映させるのが目的。現行版の機能拡張ファイルは、そのまま使えない場合があるとして注意を呼び掛けている。Mac OS、Linuxにも対応する。【南 優人/Infostand】

Firefox2(β1)
http://www.mozilla.org/projects/bonecho/releases/2.0b1.html