FSFが「NoJavaScript」キャンペーン、第一弾としてGmailでの回避策を紹介

 フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundation(FSF)は3月30日、プロプライエタリなJavaScriptの問題について認知啓蒙を促すプログラム「NoJavaScript」を開始、第一弾としてJavaScriptを多用する米Googleの「Gmail」での回避法を紹介した。

 JavaScript(ECMAScript)は多くのWebサイトで利用されているが、その多くは非フリーなライセンスで提供されており、フリーソフトウェアを推進するFSFはこのような非フリーなコードは好ましくないという立場を示している。特にJavaScriptが問題視されているのは、ユーザーが意識することなしにコードが実行されてしまう点で、FSFは「JavaScriptの罠」として「Webブラウザの中でユーザーが気付くことなくプロプライエタリなコードが実行されてしまう」ことを警告している。多くのユーザーはどのようなものか分からないコードを実行しており、この点はセキュリティの面で問題になる可能性があるという。

 FSFはこの問題を提起するとともに、まずはプロプライエタリなJavaScriptコードが多く利用されているGmailをJavaScriptを使わずに利用する方法を紹介している。紹介されているJavaScript回避策は「簡易HTML」オプションを選択する、もしくはデスクトップの電子メールアプリを利用する、というものだ。

 同時にGmailユーザーに対し、JavaScriptをフリーソフトウェアにするようGoogleに請願するよう呼びかけている。

 FSFでは、JavaScript依存の比率が大きいアプリの例として、GmailのほかにTwitter、Facebookなどを挙げている。

Free Software Foundation
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