「FreeNAS 8.0」がリリース、個人向け機能などが削除されエンタープライズ向けにシフト

 FreeBSDベースのNetwork Attached Storage(NAS)用OS「FreeNAS」開発チームは5月2日、最新版「FreeNAS 8.0」を公開した。iTunesサポートなど個人向け機能を削除し、エンタープライズにフォーカスした。

 FreeNASはFreeBSDをベースに、NAS関連機能を搭載したディストリビューション。ファイルサーバーやWebブラウザ経由で操作できる管理UIなどをデフォルトで搭載し、容易にNASを構築できるのが特徴。

 FreeNAS 8.0では、アーキテクチャの最適化とモジュラー化を進め、シン・プロビジョニング、定期的なスナップショットの作成などが可能となった。FTP、NFS、CIFS、AFPに加え、ZFSとUFS2をサポートした。AFPとCIFSの設定も改善し、iSCSIサポートも強化したという。PythonベースのDjangoを利用したUIも特徴となる。

 開発チームによると、最新版ではエンタープライズレベルのサービス提供にフォーカスし、これまで“Home User”として提供されてきた機能を削除した。Home User機能としては、iTunes/DAAP、Bit Torrent、UPnPなどがあるが、これらは今後、サードパーティのプラグインとして提供される予定という。

 最新版はFreeNASプロジェクトのWebサイトより入手できる。FreeNAS 8.0リリースに合わせて、プロジェクトのWebサイトもリニューアルしている。

FreeNAS.org
http://freenas.org/