R. Stallman氏、AndroidについてGoogleを非難。「Androidはフリーソフトといえるのか?」

 フリーソフトウェアを支援する非営利団体Free Software Foundation(FSF)の創始者、Richard M. Stallman氏が米GoogleのAndroidに対し、オープンと自由の2つの面で疑問を投げかけている。

 問題を提起する記事はStallman氏が「Is Android really free software?(Androidは本当にフリーソフトウェアなのか?)」というタイトルで英紙『The Guardian』に寄稿したもので、9月19日付けで掲載された。

 Stallman氏はまず、「フリーソフトウェア」とはユーザーの自由を尊重するソフトウェアの開発であり、「オープンソース」は開発にフォーカスしたもので自由よりもコードの品質を重視している、とそれぞれのコンセプトの違いを説明する。

 そして、AndroidとGNU/Linuxは、Linuxカーネル以外共通点はほとんどないとし、Androidの場合、LinuxカーネルはGPLで、それ以外は主に「コピーレフトのないゆるいフリーソフトウェアライセンス」であるApache License 2.0で公開されていると説明する。そして、「Android 3」と「Android 3.1」ではLinux以外のソースコードを公開していないというGoogleの姿勢に対し、「フリーソフトウェアとはいえない」としている。ソースコードを公開しない行為については、「GoogleがAndroidを今後プロプライエタリに変えるつもりではないかという懸念を高めるもの」と指摘する。

 次にStallman氏は、ソースコードが公開されていても、「Google Maps」などのフリーソフトウェアではないGoogleアプリケーション、フリーではないライブラリを含む点を問題として挙げている。また、公式にはAndroidの一部となっている実行可能なコードについても、配布物がGoogleがリリースしているソースコードと対応していないこと、ベンダーがこれらを変更したもののソースコードを公開していない例があること、重要なファームウェアやドライバの多くがプロプライエタリであることなどを挙げている。

 これらに加え、Android端末の中にはユーザーがソフトウェアをインストールしたり、改変したものを使うのを制限するものがあることなどを挙げ、ユーザーの自由を尊重するという点を満たしていないとStallman氏は言い切る。

 Stallman氏は最後に、Androidは「AppleやWindowsのスマートフォンよりは悪くない」としながらも、「倫理的で、ユーザーがコントロールするフリーソフトウェアの携帯電話に向けた重要なステップだが、それを実現するまでの道のりは長い」と結論を示している。

「Is Android really free software?」
http://www.guardian.co.uk/technology/2011/sep/19/android-free-software-stallman