KDE、オンラインストレージシステム「ownCloud 2」リリース

 The KDE Projectは10月11日、オンラインストレージアプリケーション「ownCloud 2」を発表した。

 ownCloudは「Ubuntu One」や「Dropbox」のようなオンラインストレージサービスを、ユーザーが管理するサーバー上で動かせるもの。WebインターフェイスまたはWebDAV経由でストレージやストレージ内のファイルにアクセスできる。最大の特徴は、ユーザーが自分のデータをコントロールできること。アドレス帳、カレンダー、ブックマークの同期機能、基本的な編集機能もある。インストールにはApacheおよびPHP 5、MySQLまたはSQLiteが必要。

 ownCloud 2は、2010年11月にリリースされたバージョン1.1以来のアップデートとなる。同じownCloudインスタンス内のほかのメンバーとの同期が可能となり、公開したいファイルへアクセスするためのURLを送信する「パブリックリンク」機能も追加された。

 また、アプリケーションとの連携も強化され、ownCloud内に保存した音楽を「Tomahawk」や「Amarok」などの対応アプリケーションでストリーミング再生したり、Thunderbirdや「Kontact」、「Evolution」といったCardDAVやCalDAV対応アプリケーションからownCloud内のカレンダー、連絡先などの情報にアクセスできるようになった。

 そのほか、remoteStorageプロトコルを利用してほかのWebアプリケーションとの同期させることもできるという。remoteStorageはアプリケーションサーバーとデータストレージの分離を目指すThe Unhosted Projectによって開発されているプロトコル。

 このほか、OpenIDのサポートなども強化点となる。

The KDE Project
http://www.kde.org/

ownCloud
http://owncloud.org/