米Yahoo!が国際化のためのJavaScriptライブラリ「Format.JS」を公開

 米Yahoo!は10月14日、Webアプリケーションの多言語対応に向けたJavaScriptライブラリ「Format.JS」をオープンソースで公開した。数字、日付、文字列のフォーマットにフォーカスし、テンプレートライブラリと統合できるモジュールなどを集めたライブラリコレクションとなる。

 Format.JSは、Yahoo Presentation Technologiesチームが開発するプロジェクト。Yahoo!社内のプロダクトチームと共同で、JavaScriptを使ったアプリケーションの国際化で生じる問題を解決する目的で開発したという。すでにYahoo!では運用環境で利用されている。

 Format.JSを利用することで、Webアプリケーションの国際化を行うことができる。150以上の言語に対応し、セパレータを使った数字(たとえば「1000.95」は、英語では「1,000.95」だがフランス語では「1000,95」)や日時の表現、文字列のラベルの複数化などが可能で、さまざまなWebブラウザやNode.jsで利用できる。Intl Format Cacheパッケージを利用したフォーマットインスタンスのキャッシュと再利用などの機能もある。

 JavaScriptの組み込み機能であるIntlモジュールや国際化機能をベースにしたコアライブラリと、テンプレートライブラリと組み合わせて利用するインテグレーターで構成されており、ECMAScript Internationalization API(ECMA-402)やUnicode CLDR、ICU Messageなどの標準に準拠する。テンプレートライブラリとしては「Handlebars」やUI構築のためのJavaScriptライブラリ「React」、WebブラウザとNode.js向けの非同期テンプレート「Dust」をサポートする。

 Format.JSは専用サイトより入手できる。

Format.JS
http://formatjs.io/