[JM:02612] Re: [POST:DO] GNU autoconf 全manファイル計7つ(autoconf.1)

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 7月 5日 (月) 09:41:40 JST


On Sat, Jul 3, 2021 at 2:40 PM matsuand <michio_matsu****@yahoo*****> wrote:
>
> matsuand です。
> 校正確認ありがとうございます。以下返信します。
>
> ----- Original Message -----
> > From: ribbon <jm****@ribbo*****>
> > To: Linux JM discussion <linux****@lists*****>
> > Cc:
> > Date: 2021/6/27, Sun 20:56
> > Subject: [JM:02559] Re: [POST:DO] GNU autoconf 全manファイル計7つ(autoconf.1)
> ...
>
> > .\"O [\fI\,OPTION\/\fR]...
> > [\fI\,TEMPLATE-FILE\/\fR]
> >
> > .SH 書式
> >
> > \fBautoconf\fP [\fI\,OPTION\/\fP]...
> > [\fI\,TEMPLATE\-FILE\/\fP]
> > --------------
> > ここが違うのが気になります。
>
> po4a の仕様、という捉え方で居ます。
> あくまで po4a 処理結果であり、
> 間違っても手修正したものではありません。
>
> \fB は、ボールド指定、
> \fI は、下線つき、
> \fP は、フォント指定を1つ前のものに戻す、
> \fR は、フォント指定を標準のものに戻す、
> ・・・だそうです。
>
>
> > 結果を標準出力します。そうでない場合は \&'configure' に出力します。
> > ->
> > 結果を標準出力に、そうでない場合は \&'configure' に出力します。
>
> 旧訳、新訳ともに、さほど本質的な違いが感じられません。
> 他表現との兼ね合いで、変化を持たす意味で、旧訳としてもよく、
> 新訳としてもよく、切り替えて用いたらよいようなレベルと解釈します。
>
> それよりも再度、当箇所を見直し、以下のような訳にしようと思います。
> (「そうでなければ」という言い回しが、あまり適当ではないとの判断)
>
> 原文
> Output is sent to the standard output if TEMPLATE\-FILE is given,
> else into 'configure'.
> 再訳
> TEMPLATE\-FILE が指定された場合は、結果を標準出力します。
> TEMPLATE\-FILE がなければ、'configure' に出力します。
>
>
> > .SS オペレーションモード
> > ->
> > .SS 動作モード
>
> 修正します。
>
>
> > 可搬性に関する問題
> > ->
> > 移植性に関する問題
>
> 修正します。
>
> > 不十分なツールに関連した可搬性に関する問題。
> > ->
> > 不十分なツールに関連した移植性に関する問題。
>
> 修正します。
>
> > 環境変数 'M4' と 'WARNINGS' は優先処理されます。
> > ->
> > 環境変数 'M4' と 'WARNINGS' が使われます。
>
> 原語の honored の意味は、直訳では「尊重される」であり、
> WARNINGS においては、
> 「warning に関する指定がオプションで指定されても、
>  環境変数 WARNINGS が設定されていれば、オプションを
>  無視して、環境変数の方が優先的に採用される」

オプションというのは --warnings のことであっていますか?
そうだとすると、環境変数の方が優先されるというのは違うと思います。

autoconf-2.71 の info にはより詳しい説明がありますが、
そこでは以下のように書かれています。

     The enviroment variable ‘WARNINGS’ may also be set to a
     comma-separated list of warning categories to enable or disable.
     It is interpreted exactly the same way as the argument of
     ‘--warnings’, but unknown categories are silently ignored.  The
     command line takes precedence; for instance, if ‘WARNINGS’ is set
     to ‘obsolete’, but ‘-Wnone’ is given on the command line, no
     warnings will be issued.

これによると、--warnings と環境変数 WARNINGS が両方指定されていた場合、
コマンドライン --warnings にょる指定が優先される、と書いてあります。

原文は、基本的にはコマンドラインの warning category の説明があって、
その節の最後に The environment variables 'M4' and 'WARNINGS' are honored. とあるので、
ここの訳としては「環境変数 M4 と WARNINGS も参照される」くらいでしょう。
「も」は言葉の成り行きで使っているだけなので、気にしないでください。

このマニュアルにおける honored は、この環境変数が設定されていれば、
その内容も見るよ、くらいの意味だと思います。
コマンドライン→環境変数 の順に参照される場合にこの表現はよく見ます。
also も付いていることが多いですが。

> M4 の場合は(これは m4 プログラムを指定する変数であり)
> 「環境変数 M4 が設定されていなければ、デフォルトの m4
>  をプログラムとして利用し、設定されていれば、それを
>  優先して利用する」
> という意味です。 この解釈は共有できるでしょうか。
>
> このことを前提としたときには
> 「使われます」では、本義のニュアンスを表していないと思います。
> あとは「優先処理されます」が適当な表現かどうかという
> ところです。


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