[JM:02112] Re: 提案: LDP man-pages 5.10 の翻訳率と公開

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 3月 25日 (木) 12:38:03 JST


元木です。

最終的な決定はみなさんにお任せします。
以下、コメントです。

On Thu, Mar 25, 2021 at 10:21 AM 長南洋一 <cyoic****@maple*****> wrote:
>
> 長南です。
>
> 提案があります。翻訳率 80% 以上でないと、出力しないというのは、
> po4a のデフォルトでしょう。

po4a のデフォルト (-k オプション) は 80% ですが、
この 80% は manual/LDP_man-pages/Makefile [1] の先頭付近の THRESH = 80 で指定しています。


[1] https://ja.osdn.net/projects/linuxjm/scm/git/jm/blobs/master/manual/LDP_man-pages/Makefile

> 80% がそういうものなら、それにとらわれずに、
> LDP man-pages 5.10 については、翻訳率がもっと低くても
> リリースしてよいのではないでしょうか。ribbon さんが改訂版を投稿して
> くださるとして、3.79 のマニュアルの中に、それだけ 5.10 というのも
> 変なものですし、セクション 2 や 3 のマニュアルは、一般に、英語混じりでも、
> 新しい方がよいのでしょう。元木さんが original と po ファイルを
> 5.10 に折角バージョンアップしてくださったのですから、それを生かさずに、
> タンスの肥やしならぬリポジトリの肥やしにしてしまうのは、もったいないと
> 思います。この際、3 分の 2 ぐらい (つまり、66%) 日本語化してあれば、
> まあ用が足りるだろうということで、5.10 版を出してしまったらどうでしょうか。

これまでの経験だと、LDP man-pages の original のバージョンを上げた際に、
多くの fuzzy/untranslated が発生するのは、ごく普通のことです、
その多くは、単数形と複数形の修正、句読点の修正、関数名を一つ追加しただけ、
準拠する標準の変更、サンプルプログラムの修正、などごく単純な変更です。
これらが、翻訳率をがっつり下げてくれます。

LDP man-pages のバージョンアップで必要となる作業は
・比較的単純な変更 (上記であげたようなもの) への対処
・追加の翻訳作業
に大別できて、個人的な印象ではほぼ 50:50 です。
前者を片付けることで、多くの翻訳を維持することができます。
私がやっていたときには、前者を片付けることを最初のマイルストーンにしていました。

今回の LDP man-pages の更新 (3.79 → 5.10) では、
original を更新して po4a が動くようにしただけで、
比較的単純な変更の対処も行っていない状況です。

翻訳作業というよりは、変更点を確認して反映していくだけの地道な作業です。

> 取りあえず、英語混じりのものをリリースしておいて、「翻訳してくださる方は、
> 日本語 100% を目指してください」という行き方にするわけです (英語混じりで
> 満足してしまう人が多いでしょうけれど)。

上で書きましたが、翻訳というより追従という地道な作業と、ちゃんとした翻訳作業、
を分けて考えた方がいいと思います。
地道な作業のボランティアが、果たしているのかは知りませんが。

> untrans.html を awk で処理したら、翻訳率とマニュアル数は
> こんな風になりました。かなりいい加減な計算ですが、目安にはなると
> 思います。
>
> 翻訳率      マニュアル数
> 100%:           0
> over 80%:     302
> over 70%:     589
> over 66%:     734
> over 60%:     835
> over 50%:     915
> total:       1045
>
> 66% (2/3) に深い意味はありません。70% だと、公開するマニュアルが
> 少なすぎるだろうし、60% だと、マニュアルの見かけが英語だらけに
> なるのではないか、ぐらいの感覚的な判断です。
>
> ただ、66% だと、たとえば printf.3 は翻訳率 62.43%、sync.2 は
> 65.22% ですから、どちらもリリースに含まれません。そういう基本的な
> 関数やシステムコールについては、*.cfg で個別的に対応してもよいでしょうし、
> あるいは、全体の閾値を 60% にしてしまってもよいと思います。

printf.3 も sync.2 も、「比較的単純な変更への対処」を手元でやってみたら、
一瞬で 80% 付近になりました。
閾値を下げるのもいいかもしれませんが、「比較的単純な変更への対処」を
やる気があるのかで全く状況が変わってくると思います。

> ある程度日本語部分があれば、それだけでも取っ付きやすいだろうと考えるなら、
> マニュアルすべてについて、50% 以下の翻訳率でも構わないかもしれません。
> 皆さんはどうお考えでしょうか。LDP man-pages は、翻訳率が低くても
> 公開したほうがよいでしょうか。公開する場合、翻訳率はどのくらいが
> 適切でしょうか。
あと、翻訳率に関していうと、多くのページは PO ファイルで翻訳の必要のないものを
コピーしていくだけで、40%の翻訳率に達します。それだけで60%になる場合もあります。
80%という閾値は、このあたりを考慮して、それなりに日本語が入っているように見える、
で選択したような記憶があります。70% にしても大丈夫でしょうが、60%だとたぶん
英語だらけに見えると思います。

> それから、もう一つ。
> バージョン 3.79 と 5.10 の両方を公開して、どちらを利用するかは
> ユーザ (あるいは、ディストリビューションのパッケージマネージャー)
> に選んでもらうようには、できないのでしょうか。
> JM のサイトでも、選択して読めるとよいと思います。

うーん、今の website への変換スクリプトでは、そのままではたぶん対応できないはず。
こいつらは私が書いたものではなく、以前のものを動くようにしただけなので、
もう見たくないです。マニュアル対処でウェブページにコンテンツを追加するなどの
対応はできるかもしれませんが、意欲のある人にお任せします。
なにせ私が日本語マニュアルを読まない人になってしまったので。

> ところで、ribbon さんは、どのマニュアルの改訂をなさっているのですか。
> 伺っておいたほうがよいような気がします。
>
> --
> 長南洋一
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