[JM:02211] Re: jmtemplate 更新

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2021年 5月 6日 (木) 11:20:56 JST


長南です。

> いろいろ、過去メールを拝見したり、ガイドページを拝見したりして
> 理解を深めています。その中で po4a を利用すると "draft" ファイルが
> 生成できないためレビューに支障がある、といった問題指摘を拝見
> しました。

その情報はどこにありましたか。

ディレクトリ draft にあるファイルは、古くからの投稿形式の原稿ファイルです。
校正をする人が原文を持っていない場合でも (たいていそうでしょうが)、原文と
訳文を対照できるので便利だということで、こういう投稿形式・原稿形式になった
のでしょう。

po4a を使用する場合は、PO ファイルが原稿なのですから、原則として
古い形式の draft ファイルは必要ありません。マニュアルの作成過程で使われ
ないのです。レビューの便宜ということなら、投稿に PO ファイルだけでなく、
原文、訳文の roff ファイルを付けた方が、見やすいという点で合理的です。

リポジトリの draft ディレクトリをどう使うかは、po4a を使用する者の間で
目下試行錯誤中だと言えます。

私は、最初のうちは、draft に release と同じものを置いていました
(sudo, find など)。tar では、po4a で作った roff ファイルに
patch を当てているのですが (私にとって、po4a の addenda は
使いにくいので)、draft には patch を当てる直前の翻訳 roff ファイルを
入れておきました。util-linux では、佐藤さんが投稿なさったバージョン
2.34 の旧形式の原稿が draft ディレクトリに入っています。そして、
po4a ディレクトリには、私がそれを PO ファイルに変換し、翻訳を
修正したものが入り、PO から変換してパッチを当てた完成版の roff
ファイルが、release ディレクトリ以下にあるわけです。

私としては、旧投稿形式を使いたい人のために draft ディレクトリを残して
おくとしても、po4a を使うのなら、draft ディレクトリは基本的に
使う必要がないと思っています。

LDP_man-pages の場合は、事情が違います。

ここでは、リポジトリ中の LDP_man-pages のトップディレクトリで、make
(または、make translate) を実行することで、PO ファイルから
draft 以下に roff ファイルが生成されます。そして、レビューが終わったときに、
make release で draft 以下を release 以下にコピーするようになっています。
ですから、リリース時には、(存在すれば) draft 以下と release 以下の
同名ファイルは同じになっているはずです。

という具合に、draft については、いろいろやっているわけです。

説明に間違いがあるかもしれませんが、だいたいそんなところです。

-- 
長南洋一



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