IPヘッダ形式

IPv4のIPパケットは以下のヘッダを持つ。IPv6のパケットはこれとは異なる形式をしている。

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  • versionフィールドは4に固定である。
  • ihl(IPヘッダ長)は、オプション領域まで含めたヘッダ長である。
  • tos(type of service)フィールドは、パケット処理において 何を優先するかの指針を示す。 (遅延を少なくするか、それよりスループットを上げるかなど)
  • tot_len(IPパケット長)は、IPパケット全体の長さを示す。
  • 識別子idとフラグメントオフセットfrag_offは、IPレベルの フラグメント(パケットの分割)とリアセンブルを 実現するために利用される。
  • プロトコルID(protocol)がとる値のうち主なものを下表に示す。 この値を元に上位プロトコル(UDP, TCP等)へIPパケットを 配送する。
プロトコルタイプ 説明
IPPROTO_ICMP 1 ICMPプロトコル
IPPROTO_IGMP 2 IGMPプロトコル
IPPROTO_TCP 6 TCPプロトコル
IPPROTO_UDP 17 UDPプロトコル
  • ttlフィールドは、ネットワーク上でのIPパケットの残り生存時間を 示す。(通過可能なルータの数)
  • チェックサムcheckは、IPヘッダ部分のみのチェックサムである。
  • saddr、daddrは、それぞれ発信元IPアドレス、送信先IPアドレスである。

(NIS)HirokazuTakahashi
2000年12月09日 (土) 23時55分06秒 JST
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