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UltraMonkey-L7 インストールマニュアル(2.1.3-x 対応版)の表示

カテゴリ(タグ)ツリー

ファイル情報

カテゴリ(タグ)
UM-L7_2.1.3-x
ファイル名
uml7-install_manual_2.1.3-0_ja
最終更新
2009-08-25 14:41
種類
Plain Text
作成者
TATEISHI Katsuyuki
概要
UltraMonkey-L7のインストールマニュアル(2.1.3-x 対応版)です
言語
日本語
翻訳する
UltraMonkey-L7  インストールマニュアル  v1.10【v2.1.3-x対応版】

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[変更履歴]
2005.10.18 [v1.0]   初版
2005.11.15 [v1.1]   マニュアルの不備を修正
2006.07.07 [v1.2]   tcps 非カーネルパッチ版公開に伴う修正
2007.01.19 [v1.3]   追加機能に伴う修正
2007.10.12 [v1.3.1] l7vs-0.6.1 公開に伴う一部関連修正
2007.10.12 [v1.4]   l7vs-1.0.0 公開に伴う一部関連修正
2008.05.30 [v1.5]   v2.0.0-x 公開に伴う一部関連修正
2008.07.09 [v1.5.1] l7vs インストール時注意事項追記
2008.12.16 [v1.5.2] tar.gz ファイル名誤記修正
2008.12.16 [v1.6]   v2.1.0-0 公開に伴う一部関連修正
2009.01.27 [v1.7]   v2.1.1-0 公開に伴う一部関連修正
2009.03.25 [v1.8]   v2.1.2-0 公開に伴う一部関連修正
2009.06.17 [v1.9]   v2.1.2-2 公開に伴う一部関連修正
2009.08.18 [v1.10]  v2.1.3-0 公開に伴う一部関連修正

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 1 前提条件
     1.1 主な仕様
     1.2 事前準備
 2 L7 フレームワーク (l7vsd) のインストールと設定
     2.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール
     2.2 L7 負荷分散フレームワークの起動方法
     2.3 L7 負荷分散フレームワークの動作確認
 3 L7 サーバ監視設定ツール (l7directord) の設定
     3.1 l7directord の設定方法
     3.2 l7directord の起動方法
     3.3 l7directord の動作確認

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 1 前提条件
     本マニュアルが想定する環境を以下に示します。

 1.1 主な仕様
     1.1.1 ハードウェア(推奨)
           CPU: Xeon 2.8GHz x2 相当、メモリ: 2GB 相当、HDD: 10GB 相当
           Ethernet: 1000BASE-T、1000BASE-SX

     1.1.2 主なソフトウェア
           OS:Red Hat Enterprise Linux 5.3 (kernel2.6.18-xx) x86 版, x86_64 版
           L7 負荷分散フレームワーク (l7vsd)
           L7 サーバ監視設定ツール (l7directord)

     1.1.3 本マニュアルで使用するソース
           ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz
           log4cxx-0.10.0
           apr-1.2.12.tar.gz
           apr-util-1.2.12.tar.gz

      (※) 本マニュアルでは、上記のソースを使用することとして記述しております。
           異なるバージョン等使用する際には注意願います。

 1.2 事前準備
     1.2.1 log4cxx のダウンロード
           log4cxx-0.10.0 を以下のサイトよりダウンロードします。
           http://logging.apache.org/log4cxx/download.html

           また、log4cxx で必要となる apr ライブラリを以下のサイトよりダウンロー
           ドします。
           http://apr.apache.org/download
           
      (※) OS 付属のメディアや yum を使って RPM パッケージでインストールする場合
           はダウンロードする必要はありません


     1.2.1.1 apr ライブラリのインストール
           apr ライブラリを解凍してインストールを行います。

           # tar xvfz- apr-1.2.12.tar.gz
           # cd apr-1.2.12
           # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64
           
      (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください

           # make
           # make install
           これで apr ライブラリのインストールは終了です。
           
           RPM パッケージでインストールする場合は、apr-devel.i386 をインストール
           してください。(x86_64 環境では apr-devel.x86_64)
           # rpm -ivh apr-devel-1.2.7-11.i386.rpm
           # rpm -ivh apr-devel-1.2.7-11.x86_64.rpm
           または
           # yum install apr-devel.i386
           # yum install apr-devel.x86_64
           
     1.2.1.2 apr-util ライブラリのインストール
           apr-util ライブラリを解凍してインストールを行います。

           # tar xvfz- apr-util-1.2.12.tar.gz
           # cd apr-util-1.2.12
           # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 --with-apr=/usr
           
      (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください

           64bit 構成の場合にはそのまま作成された Makefile ではエラーになります
           ので、Makefile を編集します。32bit 環境の場合には追加は必要ありません
           # vi Makefile
           (変更前)
           APRUTIL_LIBS = ...
           (変更後: -L/usr/lib64を追加)
           APRUTIL_LIBS = -L/usr/lib64 ...
           
           # make
           # make install
           これで apr-util のライブラリのインストールは終了です。

           RPM パッケージでインストールする場合は、apr-util-devel.i386 をインス
           トールしてください。(x86_64 環境では apr-util-devel.x86_64)
           # rpm -ivh apr-util-devel-1.2.7-6.i386.rpm
           # rpm -ivh apr-util-devel-1.2.7-6.x86_64.rpm
           または
           # yum install apr-util-devel.i386
           # yum install apr-util-devel.x86_64
           
     1.2.1.3 log4cxx のインストール
           log4cxx ライブラリを解凍してインストールを行います。

           # tar xvfz- apache-log4cxx-0.10.0.tar.gz
           # cd apache-log4cxx-0.10.0
           # ./autogen.sh
           # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64
           
      (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください

           # make
           # make install
           これで log4cxx のライブラリインストールは終了です。

     1.2.2 Perl モジュールのインストール
           ヘルスチェックに必要な Perl モジュールをインストールします。使用する
           監視方法によって必要となるモジュールが異なりますので、以下に従って必
           要なモジュールをインストールします。(括弧なしは CPAN 経由のみ、括弧あ
           りは RHEL5.3 のメディアから RPM パッケージでインストールもできます)
           
           1. HTTP 監視に必要なモジュール
              libwww-perl (perl-libwww-perl)
           
           2. HTTPS 監視に必要なモジュール
              libwww-perl    (perl-libwww-perl)
              Crypt::SSLeay  (perl-Crypt-SSLeay)
              Net::SSLeay    (perl-Net-SSLeay)
              IO-Socket::SSL (perl-IO-Socket-SSL)
           3. IMAP
              Mail::IMAPClient
           
           4. LDAP
              Net::LDAP
           
           5. DNS
              Net::DNS (perl-Net-DNS)
           
           6. MySQL
              DBI        (perl-DBI)
              DBD::mysql (perl-DBD-MySQL)
           
           7. PostgreSQL
              DBI     (perl-DBI)
              DBD::Pg (perl-DBD-Pg)
           
      (※) CPAN 経由でインストールする場合の例
           # cpan -i Crypt::SSLeay
           
      (※) RPM パッケージでインストールする場合の例
           # rpm -ivh perl-Crypt-SSLeay-0.51-11.el5.x86_64.rpm
           yum でインストールする場合の例
           # yum install perl-Crypt-SSLeay
           
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 2 フレームワークのインストールと設定

 2.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール

     2.1.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール
     2.1.1.1 l7vsd のインストール
           ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz を展開します。
           # tar zxvf ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz
           # cd ultramonkey-l7-2.1.3-0
           # ./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc --localstatedir=/var \
                --libdir='${prefix}/lib64'

      (※) ただし、32bit 環境の場合 --libdir='${prefix}/lib64' は不要です。

           # make
           # make install

           注意:
           make 実行時に次のようなエラーが発生する場合、

           src/Makefile.am: required file './compile' not found
           make: *** [Makefile.in] Error 1

           または、git でソースコードをチェックアウトするなどして configure
           スクリプトが存在しない場合は、一度
           # autoreconf -if
           を実行した後、再度
           # ./configure
           から実行して下さい。

           補足:
           configure マクロには以下のオプションがあります。

           --with-l7vs_moddir=[MODULE DIRECTORY]
               プロトコルモジュール及びスケジュールモジュールをインストールする
               ディレクトリを指定します。デフォルトは /usr/(libdir)/l7vs です。
               libdir は ILP64 や ILP32 だとlib、LP64 や LLP64 だと /usr/lib64
               です。

           --with-l7vsadm-sockdir=[SOCKET DIRECTORY]
               l7vsadm と l7vsd の通信に使用するソケットファイルを格納するディレ
               クトリを指定します。デフォルトは /var/run/l7vs です。

           --with-l7vs-maxvs=[NUM]
               l7vsd の VirtualService の上限を指定します。デフォルトは 64 個で
               す。これは 32bit 環境と 64bit 環境で登録できる最大数が変動するた
               め、その差異を埋めるためにどちらの環境でも登録できる 64 個で制限
               しています。もし、64bit 環境でかつ 64 個以上の VirtualService を
               登録する必要がある場合には、この数字を増やすことで対応可能です。
               32bit 環境でも増やすことは出来ますが、その数について保証出来ませ
               ん。 (予期しない挙動をすることがあります)

    2.2.1 L7 負荷分散フレームワークの起動
           # /etc/init.d/l7vsd start

 2.3 L7 負荷分散フレームワークの動作確認
 
     2.3.1 l7vsd の正常起動を確認
           # /etc/init.d/l7vsd status
           l7vsd running with pid: (PID)
           が表示されていることを確認します。

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 3 L7 サーバ監視設定ツールのインストールと設定

 3.1 l7directord の設定方法
     l7directord は設定ファイルを /etc/ha.d/conf/l7directord.cf に持ちます。
     UltraMonkey-L7 管理マニュアル (uml7-administration_manual_2.1.3-0_ja) 参照
     し、適宜設定を行ってください。

 3.2 l7directord の起動方法
     # /etc/init.d/l7directord start

 3.3 l7directord の動作確認
     # /etc/init.d/l7directord status
     を実行し、無事に起動できているかを確認してください。